「explorer's diary」の版間の差分

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(ページの作成:「9月7日、オノゴロでとある冒険家が消息を絶った。現地で調査をしていた譲原家エージェントが偶然崩壊した砦内で、黒焦…」)
(相違点なし)

2019年4月22日 (月) 20:27時点における版

9月7日、オノゴロでとある冒険家が消息を絶った。現地で調査をしていた譲原家エージェントが偶然崩壊した砦内で、黒焦げ状態で発見された冒険家の遺体と彼が最後に記したとされる日記を発見した。日記は表面こそ黒焦げ状態となっていたが、内容は読める状態だった。以下、譲原家が確認した内容を元にしたフィクションとして紹介する

8月1日

冒険家:「今日は、ついて居る日だ…なんせ、この紅炎の密林にオノゴロの財宝が眠っているっていうんだからな…探索前に武神市の武具店で買った鋼鉄の刀と猛獣のレザーアーマーに各種POT類と野営道具を用意して万全の対策で挑んだのが功を奏したぜ」

1.セッション時探索前、このように街で買い物や事前準備などを行うシーンを探索前シーンと呼ぶ、探索前シーンでは街で色々と買い物をしたり、生産設備(多くは作業場や薬局の調合台など)で必要な代物を作ったり(もちろん材料があればだが)妖術師から魔法を買ったり武器や防具に魔化(エンチャント)を施して強化したり、自分で魔法を制作したり、などができる。

冒険家:「この鋼鉄の刀は切れ味上昇のエンチャントを施してあるから通常の刀より何倍も威力が上がってるぜ!名前は…そうだな。(名刀虎徹)にしよう!」

2.切れ味上昇のエンチャントは武器の攻撃力を+2するエンチャントである。(妖術師に依頼した場合、魔晶石+100ルブライト金貨が相場となる。もちろん自分制作もOKだが、この場合神秘魔法の魔化(エンチャント)魔法と知力(神秘魔法)+3d6判定でGMの提示した目標値対決に成功する必要がある。またエンチャント武器には自分で名前を付けることが可能である(防具や装飾品も兼ねる)

冒険家:「さて…では、早速探索を…ん!何だあれは!見るからに怪しげな洞窟だが…よし、調べてみよう。行くぞ!」

3.このように探索前に判定行動が必要な場合はGMから直接、〇〇の能力値(アトリビュート)と〇〇系の技能を使用して判定してくださいと知らせられる。対応技能を持ってない場合は能力値+3d6での判定となる。今回は運動系技能での判定となった。探索8を持っていたので探索8+3d6での目標値対決となる。GMから提示された目標値は19であった。3d6を振る…出た目は13。8+13で21、判定成功である。PLは難なく雑木林を切り裂いて洞窟の内部に入ることとなった

冒険家:「暗いな…ここは、目の前が見えん、こんな時は…発光体の妖術の出番だ!そら!」

4.探索前の街の行動で妖術師から変性魔法の発光体の魔法を購入したのであろう。この妖術は術者の目の前に発光体を発生させ松明の様な役割を果たす探索系妖術である

冒険家:「さて…できるだけ早くこんな場所はおさらばしたいが…うわっ!何だあれは!目の前に死人がいやがる…先客ってか?勘弁してくれ…」

次のページを見ると、どうやら洞窟内では宝箱以外見つからなかったようで、中を開けてもすでに空となっており、踏んだり蹴ったりの状態で洞窟を後にしたことが読み取れる

冒険家:「ええい!くそ、今日はもううんざりだ!野営の準備をして今日はもう寝よう!」

6.キャンペーンなど長期セッションの場合は野営を行う必要がある。その場合は野営道具を用いることで安全に眠れる状況を作るかもしくは安全に眠れる場所を見つけて眠りにつく必要がある

日記は次の日にちに続いている

8月2日

探索を初めて2日目、初日に何も見つからなかったのか?少々イラついてる口調からスタートした

冒険家:「畜生!俺が苦手な暗闇から脱出してからという物…来る日も来る日も密林を切り抜けても目的の場所は見つからず…ん?あれはなんだ?」

7.どうやら眼前に建築物を発見したようだ。近づいてみると…そこは…

冒険家:「どうやら、使われてない廃砦の様だな。一通りの設備はそろっている…が!」

8.広大なオノゴロの各地には廃墟とかした砦や建造物、洞窟などに代表されるダンジョンなどがある。当然そこには無法者の類が住んでいるわけで…

山賊(スパイクヘッド):「山賊だよ!命が欲しけりゃ金出しな!」

冒険家:「はっ!そう言われて渡す奴がいるか!勝負だ!」

9.ここから実際の戦闘となる

冒険家:「行くぞ!」

山賊:「来いや!叩き切ってやる!」

10.戦闘が始まるとイニシアチブ設定となる。イニシアチブの決め方は敏捷性+3d6をお互い行いその合計を見比べて合計が大きいほうが先攻、小さいほうが後攻となる。PT戦ではこれを戦闘に参加している者全員が行う。お互い合計を算出することとした。

冒険家:敏捷性5+3d6 山賊:敏捷性4+3d6

結果…冒険家3d6は7、5+7で12 山賊:3d6は10 10+4で14、1ラウンド目は山賊の先攻となった

山賊:「おら!スパイクロッドじゃ!」

山賊がスパイクロッドで殴り掛かる。山賊の器用は5、3d6を振る。出た目は7、合計12、負けじと冒険家も敏捷性5+3d6対決を行う事となった。3d6を振る。出た目は8。5+8で合計13、ギリギリ回避!

冒険家:「ふぃ~!あぶねえあぶねえ…」

すんでの所で攻撃をかわす冒険家、ここから後攻の冒険家が反撃に入る

冒険家:「こいつでいただきだぜ!」

冒険家の器用は7、3d6を振る。出た目は10 10+7で17、山賊側が回避行動に入る。山賊の敏捷性は6、3d6を振る。出た目は9、合計15で冒険家の攻撃が命中!

攻撃が命中したのでダメージロールに入る。冒険家の筋力は10+エンチャント武器効果(切れ味上昇)+2+武器の対応ダイス値(鋼鉄の刀なので2d)-防護点がダメージとなる

筋力10はダメージボーナス8なので8、2dを振る。出目は8、相手の防護点は3、体力は5つまり

8+10-3で15ダメージ! 山賊のHPは35なので残りHPは20となった

山賊:「く…くそ、こいつはかなわねえ…今回は見逃しといてやるぜ!」

11.とピンチになったと見えるとそそくさと撤収していく、このように敵が戦意を喪失して撤収することがあるのである。この場合追撃するもしないも自由だが、無駄に追撃をして逆に敵にはめられるという事(実は不利になったので仲間が潜んでいる地点まで撤退して追撃者がその地点に到達すると一斉に伏兵として表れて戦況が逆転する)などがあるので極力無駄な戦いを避けるのもオノゴロで生きていく上での知恵である

冒険家:「大したことないな!さて、それじゃ。この辺りでできることはないか探してみるかね」

12.周辺を探していると丁度鍛冶技能で武器や防具を作れそうな作業場を発見した

冒険家:「盾か何か作ろうと思ってたところだが…あいにく手元に材料が足りないな。さてどうした事か…」

13.近くを見渡すと近くの岩壁に鉱脈が、見たところ鉄の鉱脈の様だ

冒険家:「よっしゃ!鉱脈見っけ!ついてるぜ!とすると野営道具の中に確か小型ピッケル入ってたんだっけか……あった!これを使って…」

14.このように採取道具があると採取オブジェクトで周辺区域から採取物(素材)を獲得することができるのである。ちなみに鉱石の採掘の場合は筋力+3d6。目標値は20、筋力は10なので10+3d6となる。3d6を振る。出目は8合計18なので失敗、数十分採掘した結果くず鉄が3個のみという渋い結果に

冒険家:「まあ…ないよりましか!さて、頑張って加工するかな」

15.鉱石を使って早速防具(今回は盾)を作ることにした。鍛冶技能+3d6が判定値となる。さすがに鍛冶技能はないので体力+3d6で判定を行う事となった。鍛冶技能がないので目標値16に+2されて18となる、体力は8、3d6の出目は12。8+12で20、鍛冶技能がないので達成値-2で18、ギリギリ成功となる。通常品質の盾が完成した。このように技能なし値は目標値に+修正を受けることとなる

冒険家:「何とか完成したな…通常品質か、まあ劣化品に比べたらましだ。さて、今日は寝よう」

装備品を作り終えた後、日が沈んだので今日はその廃砦で一夜を過ごすこととした

8月3日 この日の最後の辺りで日記は途中で途切れている。恐らく襲撃されてそれどころではなかったのだろう、最後の方は黒くすすけていた

冒険家:「可笑しい。地図で見たらこの辺りが目的地のはずだが…どこにもそれらしき代物はないぞ…まあいい、もう一度周辺を注意深く見てみよう…」

運動系技能(探索使用)8+3d6を再び行う、GMが提示した目標値は23、3d6を行う、出目は15、合計23、同値で何とか成功!つらくも目を凝らしてみる…すると、目の前に崩れた砦が!

冒険家:「やったぞ!ついに財宝のありかを見つけたぞ!」

16.大急ぎで崩れた砦に向かった冒険者、しかし…

冒険家:「よっしゃ!財宝発見!後はこいつを奪って…!?」

17.直後、地響きと共に目の前に現れる「番人」そして…

冒険家:「げっ!番人かよ!そうはいく…か!?」

この後の記事は全くなかった

譲原家は直ちにこれを元に新米エージェント並びに一獲千金を求めに来た冒険家達並びにオノゴロ住民に向けた島の未開地ハンドブックとして再編集したフィクション本を作成、無謀な探索に挑む者たちにこうならないよう教訓を与えたという。また日記原本は丁重に譲原家所有の地下墓地に持ち主と共に葬られる事となった