みやま

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みやま

 娘は一つかぶりを振った。艶やかな黒い髪が、さらりと流れた。
「形代でありますゆえ…………今は、タカがつけてくれた名を」
「ほう」
「……みやま、と」
     小説『蛟・承前』より

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