西斑縫

提供: 語り部Wiki
ナビゲーションに移動 検索に移動

西斑縫 Nue Nishimura

『病院』から逃げ出してきた少女。『水』を浄化する力を持つ。

最初の記憶は白く、窓のない部屋から始まる。三日に一度の実験と、毎日の検査。

縫の身体にはあちこちに注射針のあとがある。

白い壁、白い寝台、白い廊下、プラスチックの食器、味気ない食事、白衣を来た男たち。

記憶の殆どは白で埋め尽くされていた。ただ一点を除いて。

七日に一度だけ、昼食のあとの数時間、縫は中庭に行くことが許されていた。

四方が白い壁に囲まれてはいるものの、そこには空の青が、木々の緑があった。

そして、そこで会える彼だけはほかの男たちと雰囲気が違った。

本を読んでくれ、話し相手になってくれた。縫は彼と会っている時間だけ安らぎを感じることができた。

何年そこにいたかは覚えていない。そこに入る前のことも思い出せない。

ある日、縫は初めて外に連れ出された。視界を覆う霧の向こうに停車している窓の塞がれた灰色のバン。

促されて乗り込むと、その中には二人の灰色の男と、彼がいた。

それからどうなったかはよく覚えていない。気がつくと必死で逃げていた。

冷たいアスファルトが追われる縫の裸の足に容赦なく食い込む。

背後に灰色の気配が迫る。

そのとき、目の前にバイクに乗った男が現れた。

関連する用語

『病院』
灰色の男たち

人間関係

立川香方
灰色の男たちに追われていたときに助けてくれた人。
里見ぎぐのまゐ・テトラ
立川の傍にいつもいる女の人。
天海眺界
立川香方の友人。部屋が散らかっているらしい。

チャットログ

時系列順

主な小説、エピソード

主なイラスト

ニット帽

話題まとめ

チャットログ

資料リンク

リンク