黒騎士

　四肢を覆う有機的なフォルムの黒い甲冑と、顔の半分を隠す兜を身にまとった漆黒の騎士。
　楽園勢力から、泉の黒騎士の名を与えられる。霞ヶ池の水に関係するあらゆる場所に現れ、時にこれを助長し、また時に駆逐する正体不明の怪人。

　その正体は、《水》の力を駆逐し、あらゆる物の繋がりが失われた《乾いた世界》から、時間跳躍してやってきた未来の大沢那琴。水の神子である水澄日子の力でもって世界を始原の海に帰し、アメノヌボコにより世界を吹利の存在しない形で作り直す、再創生計画をくわだてる。
　そのためにナコトを操り《水の冠》を壊滅させ、現世と幽世の境を壊し、その混乱に乗じてアメノヌボコを手に入れたりした。
　姉イースの存在を喰らうことで、ナコトとは違い肉体的な制限のない時間跳躍能力を持っており、時系列的な整合性がとれない面がある。